2008 10/1 更新
《広尾ファンイン たまり場スポーツ活動 9月17日(水)取材》
★活動日時:たまり場&スポーツ&ゲーム 毎週水曜日
今日は広尾ファンイン たまり場スポーツ活動に遊びに行ってきました。 ここの活動は毎週水曜4時30分から6時30分までひがし健康プラザの体育館を開放し、小学生・中学生・高校生がスポーツ活動をしています。
地域で子ども達の放課後を見守る
キャッチボール、バドミントン、バスケットボール・・など、みんなそれぞれで場所を譲り合いながらいきいきと運動していました。
ここでは、夕方の6時30分まで場所を開放しています。ただし小学生はあまり遅くならないようにと、スタッフの方が5時過ぎには声をかけ始めていらっしゃいます。そのまえから小学生達は自分の帰らなくてはいけない時間をきちんと把握し、ボールやバトミントンのネットなどを片付けていました。
最後は自分からモップもかけ、「さようなら」「暗くなってきたから気をつけてね」と声をかけ合いながら帰って行きました。
ここには体育館の入り口と体育館内にひとりづつ、安全管理の面などを考えいつも二人のスタッフの方がいてくださいます。
今日の地域スタッフの方は長壁(おさかべ)さんと山口さん。
山口さんは入り口でこんにちはと子供たちに声をかけ、やさしく迎え入れていらっしゃいました。この日、山口さんにお話しを伺いました。
山口さん
「地域が子ども達の放課後を見守ることは大切です。みんながそれぞれできることを持ち寄ることによって、安心の地域が少しずつできていく。それだけではなく、地域の中で多くの世代の人が子ども達に働きかけることが、子ども達の成長には必要だと思います。」
気づきをうむ声かけ
長壁さんは青少年委員や消防団などなどで長い間地域の活動にかかわっていらっしゃるそうです。スタッフの方は子ども達と一緒になって遊ぶ、ということをするわけではありませんが、毎週遊びに来る子ども達の様子を見て、なんとなく元気がないとか、気になる子どもがいたら声をかけるとか、「また来週ね、さようなら」という声をかけるとか、子ども達と双方向のコミュニケーションを行うことで、子ども達のココロの居場所となるような関係作りができるよう接してくださっているようでした。子ども達の様子を見ながら、スタッフの長壁さんともお話しをすることができました。
長壁さん
「私たちは子どもと一緒になって遊び、スポーツを教えることなんかはしないんです。でも、人としての礼儀や規範を伝えたり、このような公共の場所で友達や年上の人、年下の人、みんなでどのように『一緒に』楽しく過ごすかというコミュニケーションしていく体験の機会を提供して、子供を見守っています。
子ども達はこちらが教えなくても、先輩や後輩、友達などいろんな人との関わりから、自ら気づいていくんです。だから、大人が何でも答を教えるのではなく、子ども達が『自から気づく、気づきをうむ声かけ』をするようにしているんです。礼儀や規範などは私たちも上の世代から受け継いできた。同じように大人が若者や子ども達に伝えていくモノですから、私たちは子ども達にそれを伝えていきます。自分で自分を律する力が育って欲しいとおもってかかわっています。
また自分のことを主張しやすい子、そうでない子、のように子どもの数だけ個性がありますよね。こういうたくさんの仲間がいる場所では自分のことを主張しながら、かつ周りとバランスをとっていく必要があります。人とかかわることで、コミュニケーションする力は育っていきますから、まず自分のことを安心して主張できるよう、そういう関係作りができるよう一人一人の子に目を配り、声をかけています。」
~をしてはいけない、だけではなく、それをなぜしてはいけないのか、それを子どもが分かるまで一緒に考え、子どものためをずっとかんがえて接していらっしゃることがお話ししてくださる姿から感じられました。
今回の広尾ファンイン取材を通して
子ども達をとりまく環境について、価値観、家庭環境など、様々なモノが多様化しており、それは社会全体に起こっている変化であることを日々感じます。
子ども達はそうした環境の中で日々育っていき、いつかひとりで、自分を律しながら、多くの人とコミュニケーションをして生きていかなくてはいけない時が来ます。
その時のために、育っていく過程で多くの人と交わって自分の気持ちを伝え、同時に相手の気持ちを受け止める経験をする機会を作っていくことが私たち大人が子供たちにすべきことではないかと改めて感じました。
自分たちに愛情をもってせっしてくれた大人の存在というのは、故郷の思い出として子供たちの心の片隅にいつまでも残るもの。長壁さんはそのようにおっしゃっていました。
物事がうまくいっていたり、調子のいい時はそのような人の存在は忘れてしまっていても、何かにつまづいたり、辛いことがあったとき、それでも自分を大切にする気持ちを忘れずに自暴自棄になることなく、少し休んでから、また一歩前に進んで行こうという気持ちになることを後押ししてくれる人の存在。
そういう心の片隅の居場所を作る力を、きっとこのような地域の居場所での少し先を生きた先輩との関係はあたえるのではないでしょうか。そして、そのように自分の次の世代を想う気持ちをつないでいくのは、このように他人である私たち若者や子供のことまでも一生懸命考えてくれる実際の人生の先輩との出会い、かかわりであると私は思います。
取材・文章・写真:ファンイン事務局 梅原真理子
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